もりケロふぁーむとは
長浜ののどかな田園に、小さな農家「もりケロふぁーむ」があります。
ここで米づくりに取り組む中谷さんは、大規模な機械化や化学資材に頼らず、自然の力を活かした栽培を続けています。
決して派手ではないけれど、一歩一歩、土と向き合いながら育てる米には、まっすぐな想いが込められています。
微生物栽培という挑戦
麹菌・酵母菌・納豆菌・乳酸菌の力
中谷さんが選んだ方法は、昔から日本人の暮らしに根付く微生物を活かす栽培です。
麹菌や酵母菌、納豆菌、乳酸菌――。
それぞれの菌が持つ力を借り、田んぼの土に命を吹き込みます。
外部資材をできるだけ使わない理由
「本当に必要なものだけで米を育てたい」。
その想いから、外部からの資材はほとんど入れません。
田んぼが本来持つ力を微生物が引き出し、自然に近い循環が生まれます。
自然に近い循環で育つ稲と土
肥料に頼らなくても、土の中では微生物が有機物を分解し、稲の栄養となる。
「生き物たちが支えてくれるから、私はその環境を整えるだけです」と中谷さん。
人と自然が手を取り合う農法が、ここには息づいています。
もりケロふぁーむの営み
田んぼ ― 物語の出発点
ここから、もりケロふぁーむの物語は始まります。
自然豊かな田んぼが、すべての出発点です。
酵母水 ― 命をつなぐしずく
日本の暮らしに息づく微生物の力を借りた酵母水。
大地と作物を結ぶ命のしずくが、田んぼに注がれます。
仕込み ― 自然の力を田んぼへ
その菌水を用いて、田んぼが整えられます。
自然の力を活かす営みが、稲をやさしく育てます。
黄金色のお米 ― 結実する物語
そして実った黄金色のお米。
ここに、もりケロふぁーむの物語が結実します。
彩食美との出会い
2025年6月。彩食美との出会いがありました。
無農薬・微生物栽培で育った中谷さんのお米は、「彩食美麺」の大切な原材料となります。
手間ひまを惜しまない農法と、家族の食卓に安心を届けたいという彩食美の想いが、ここでつながりました。
持続可能な農業への想い
小さな農家だからこそ、できることがある。
大地と水と微生物に委ね、いのちの循環を守りながら米を育てる。
それは効率よりも、未来に残すべき風景を大事にする農法です。
「子どもたちに、この田んぼの景色を見せ続けたい」――
中谷さんの言葉には、農業を続ける誇りと未来への願いが込められています。