私が自然食品を選ぶ理由
綺麗なお野菜の事実
日本の農薬使用量は世界トップレベルなのをご存じでしょうか。
家庭菜園でつくるお野菜は、 形がまちまちにでき、大きさも様々、虫くいにあっていたりするものです。
スーパーに並んでいるお野菜は、大きさも形も ほぼ均一で、虫食いにあっているものはないです。
これは、消費者が 見た目に美しい綺麗なお野菜を求めた結果です。
農家さんも、出荷用と分けて 自分たちが食べる用には農薬を使わずに育てた野菜を育てているという話は良く聞く話です。
昔、知人の家を訪問した時に、 親戚からとどいた柿(自家栽培された不揃い)に文句を言われているのを聞いて言葉を失ったことがあります。
「うちはこんなに立派な柿(つるつるぴかぴかで大きく、形の整った柿)を食べているのに、こんなの送ってきて失礼な人だ!」と。
お金持ちの方で、自分で家庭菜園をされることはなく、常にギフトで 見た目の綺麗な果物やお野菜を いただいておられるので、そう思われているのだと思います。 以前も、粒がキレイに揃った 形が大きく整ったぴかぴかのとうもろこし を入手されたとき、最上の食べ物とばかりに自慢されていたので無理はありません。
不自然に栽培された見た目のよいお野菜が 身体によいなどありえないのですが。
消費者が見た目のよいお野菜を求めた結果、農薬も遺伝子組み換えも使わざるを得なくなってしまったという事実は忘れてはならないです。
私が食について勉強していた、2009頃の資料では 日本の農薬資料量は、世界一 次いで韓国でした。
現在私が検索したデータでは、現在は中国が日本を抜いて世界一。次いで日本、その次いではほぼ横ばいで韓国。
算出方法によって数字が正しいのかわりませんし、日本と韓国が1位を争っているという情報もあります。
日本でよく使用されている農薬、トップ3は、ネオニコチノイド系、グリホサート系、有機リン酸系です。
・ネオニコチノイド系は、脳のシナプス部分にあたる神経伝達物質アセチルコリンの受容体に結合し、神経を興奮させ続けることで虫を殺す農薬です。
・グリホサート系は、植物の成長に必要なアミノ酸の生成をストップさせる作用を持つ超強力な農薬で、発ガン性が数多くの調査で指摘されています。
・有機リン酸系は、神経や呼吸器系に作用して虫を殺す農薬で、神経毒「サリン」が有名です。
農薬を浴び、それが細胞までしみ込んだ作物を 洗っても完全には洗浄しきれないので、農薬入り作物を摂取する影響が人体にどう作用するのか、恐ろしいです。
しばしばミツバチの激減の話を聞きますが、ネオニコチノイド系農薬に原因があると言われています。
人間の脳にも悪影響を及ぼすとされ、その猛毒性からEUをはじめ、多くの国で使用禁止になっているのですが、(韓国やアメリカの一部の州で規制、中国でも類似の性質をもつ「フィプロイル」を規制)日本では、世界で危険とされる農薬の残留基準値を緩和する方向にあります。
農薬だけでなく、食品添加物の認可数は 日本は世界一なのです。
農林水産省が2022年12月に発行したレポートによると、日本の食料自給率はカロリーベースで38%です。
因みに、カナダ266%、オーストラリア200%、アメリカ132%、フランス125%、ドイツ86%、イギリス65%、イタリア60%、スイス51% となっていて、日本の食料自給率(カロリーベース)は先進国の中で最低の水準となっています。
自給率が38%ということは、極端な話をすると スーパーに並んでいる食品の 約6割が外国産というわけです。
日本は農薬使用量世界一、食品添加物世界一、 では 外国産だったら安全でしょうか?
海外で収穫された農作物はそのまま 輸入されることはありません。 ほとんどは船で長期の輸送期間を経て日本に運ばれます。
その間 虫の害を受けたり、腐敗したり、発芽したりしないように ポストハーベスト(化学処理)、防カビ剤、除草剤「グリホサート」などによって品質が維持されているのです。
ポストハーベストの対象となる代表的な輸入穀物は、 大豆、小麦、とうもろこしなどです。
(ポストハーベストの使用が許可された背景は、カラーテレビや自動車など日本の輸出産業の利益を守るための取引だったと言われています)
変質した作物を食べて 人体に影響がでないわけがありません。。
子どもは 年齢が低ければ低いほど 細胞の新陳代謝が激しく大きな影響を受けます。
日本では、諸外国に比べ 健康な子どもが少ない傾向にあることはご存じでしょうか?
今や 7人に1人が 知的障害や発達障害の可能性があるといわれています。
ドイツなど環境問題について意識の高い国では、国民がものすごく勉強しています。
市民運動を代表するような党が支持を得、食品に関する法律がつくら食の安全性が守られています。
スーパーにならんでいる綺麗なお野菜が、どのような過程を経ているのかを知ることから始め、 何を選ぶのか、どういう生産者を応援するのかを考えて行動したいものです。
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