株式会社彩食美

彩食美麺の物語-びわこの恵みから生まれる米麺

はじめに

 

琵琶湖から生まれた彩食美の物語

滋賀の大地と水に抱かれて、彩食美の米麺は生まれました。
琵琶湖と田んぼがつながる風景には、先人の知恵と、いのちが循環する仕組みが息づいています。
私たちは、その恵みを大切に、食卓へまっすぐ届けたいと願っています。

 

私たちが米麺に込めた想い

毎日の一皿が、からだにも環境にもやさしいものであってほしい。
無添加・グルテンフリーを基本に、素材の背景や作り手の姿勢まで含めて「おいしさ」と考えています。
彩食美の米麺は、食べる人・作る人・自然をつなぐ橋でありたい――その思いが原点です。

 

 

琵琶湖と田んぼのつながり

 

世界農業遺産「琵琶湖システム」とは

「琵琶湖システム」とは、滋賀の風土と歴史の中で育まれてきた「琵琶湖と共生する農林水産業」のことです。
「エリ漁」などの伝統漁業、琵琶湖の魚が産卵・成育のために田へやってくる「魚のゆりかご水田」、水環境の保全に配慮した「環境こだわり農業」や「水源林の保全」などが結びつき、循環を形づくっています。
この仕組みは令和四年七月、「世界農業遺産」に認定されました。

 

魚のゆりかご水田 ― 生きものと人が共生する昔ながらの風景

魚が琵琶湖と田んぼを自由に行き来できるよう、水路や水位を整える営みが続けられています。
田は魚にとってのゆりかごとなり、やがて湖へと帰る命を育みます。
人と生きものが安心して暮らせる、昔ながらの田園風景を取り戻す取り組みは、地域の宝そのものです。

 

 

農家とともに歩む挑戦

 

もりケロふぁーむ ― 長浜の「微生物栽培」

 

もりケロふぁーむは、無農薬での微生物栽培に取り組んでいます。
麹菌、酵母菌、納豆菌、乳酸菌といった日本人の暮らしに根付いた微生物の力を借り、土づくりから栽培までを自然に近いかたちで進めています。
外部資材をむやみに投入せず、土の中のいのちの働きを引き出す。
その積み重ねが、滋味深いお米と、安心して食べられる味わいにつながっています。

 

コラム:もりケロふぁーむの微生物栽培

長浜のもりケロふぁーむでは、日本の暮らしに根付いた麹菌・酵母菌・納豆菌・乳酸菌といった 微生物の力を活かした無農薬の米づくりに取り組んでいます。
外部資材をできるだけ使わず、自然に近い形で土を育てる農法です。
土の中でいのちが循環し、稲が本来持つ力を引き出すことで、安心して食べられるお米が育ちます。

微生物の力を活かすもりケロふぁーむの米づくり

 

 

せせらぎの郷 ― 須原の「魚のゆりかご水田米」

 

せせらぎの郷(須原)では、魚が琵琶湖と田んぼを行き来できる環境整備を進め、「魚のゆりかご水田米」を育んでいます。
この取り組みは、令和四年に「世界農業遺産」に認定された「琵琶湖システム」を象徴するもののひとつです。
人と生きものが安心して暮らせる風景を次世代に残すために、田と水を整え、命の循環を支えています。

コラム:魚道と魚のジャンプ

せせらぎの郷(須原)では、魚が琵琶湖と田んぼを行き来できるよう、魚道を整備しています。
水が入る季節(4月〜6月)には、フナやナマズ、コイなど多くの魚がこの魚道をジャンプして田んぼへ遡上します。
人と生きものが安心して暮らせる風景を未来へ残す、大切な営みです。

魚が田んぼに遡上するための魚道(設置時期:4月〜6月)

 

 

 

琵琶湖システムを未来へつなぐ

彩食美は、地域の取り組みと連携し、その価値を食卓へ伝えていきます。
「魚のゆりかご水田米」のロゴと、「世界農業遺産(GIAHS)」のロゴの使用が認められており、ページにも掲載しています。
信頼の証として、ロゴと物語を併せて発信していきます。

 

 

彩食美が描く未来

 

彩食美の歩み

2023年1月6日
創業
2024年9月30日
ソーシャル企業認証 取得
2025年1月
「彩食美」商標取得
2025年6月
もりケロファーム・中谷さんとの出会い
2025年7月
彩食美麺の誕生
2025年8月
せせらぎの郷(須原)との出会い

 

 

 

  • 2023年1月6日 創業

    滋賀の地で「彩食美」は誕生しました。地域の自然や文化を食に活かし、未来の食卓を支えることを使命として歩み始めました。

  • 2024年9月30日 ソーシャル企業認証 取得

    地域社会や環境への配慮が評価され、「ソーシャル企業認証」を取得。琵琶湖と共生する取り組みを広げていくための大きな一歩となりました。

  • 2025年1月 「彩食美」商標取得

    ブランドの名前「彩食美」が商標として正式に登録されました。安心できる品質と物語を未来へ受け継ぐための基盤が整いました。

  • 2025年6月 もりケロふぁーむ(中谷さん)との出会い

    長浜のもりケロふぁーむの中谷さんと出会い、無農薬の「微生物栽培米」を米麺にする取り組みが始まります。麹菌や乳酸菌など、日本の暮らしに根付く微生物の力を活かした米づくりが、彩食美の理念と強く結びつきました。

  • 2025年7月 彩食美麺の誕生

    地域の農家との協力を経て、無添加・グルテンフリーの「彩食美麺」が完成。琵琶湖システムに育まれた米の恵みを、食卓で楽しめる形にしました。

  • 2025年8月 せせらぎの郷との出会い

    須原の「せせらぎの郷」と出会い、「魚のゆりかご水田米」との縁が生まれました。魚が琵琶湖と田んぼを自由に行き来できる営みは、令和四年に世界農業遺産に認定された「琵琶湖システム」を象徴する取り組みであり、彩食美の物語に新しい章を加えました。

 

 

地域農業を支える仕組みづくり

買うことが、地域の次の季節を支える力になります。
私たちが商品を選ぶとき、その一つひとつの購入が地域農業を未来へつなぐ大切な行為になります。

 

もりケロファームのような小さな農家は、派手な広告や大規模な流通には乗りにくいですが、丁寧に育てたお米を通じて確かな価値を届けています。生産者との信頼関係を積み重ね、適正な価格で取引することは、農家が次の作付けを続けられる安心にもつながります。

 

さらに、透明性のある情報発信を心がけることで、消費者が「誰が、どのように育てたのか」を知り、安心して選べる環境を広げています。

 

その積み重ねが、地域の技術革新や環境保全への投資を生み、新しい挑戦を後押ししていきます。

 

 

 

家族の健康を願う食文化

毎日の「おいしい」が、からだと心を整えてくれます。
彩食美の米麺は、無添加・グルテンフリーを基本に、家族みんなが安心して食べられるよう工夫されています。

 

小麦を控えたい方や、子どもにできるだけ自然な食を届けたいと考える家庭にも、無理なく取り入れられるのが特徴です。麺は手早く調理できるため、忙しい日々の食卓にも寄り添い、飽きずに続けられるバリエーションを楽しめます。

 

心と体を整える「日常の食文化」として、米麺を囲む時間は家族の健康を支える基盤となります。安心と満足を同時にかなえる食卓を広げていくことが、彩食美の目指す姿です。

 

 

次世代へ受け継ぐ「食」と「自然」

子どもたちに残したいのは、本物の味と、いのちが巡る風景です。
もりケロファームのお米や、せせらぎの郷の魚のゆりかご水田米のように、それぞれの農家が地域の自然と向き合い、受け継いできた営みは、未来の世代へとつなげていくべき大切な資産です。

 

田畑や水辺での学びを通じて、子どもたちは食が自然とどのように結びついているのかを実感できます。作り手と食べ手をつなぐ食育活動は、単に知識を伝えるだけでなく、「自分の食が自然を支える」という感覚を育みます。

 

本物の味を伝え、いのちの循環を理解することは、地域の知恵を未来へ受け渡す最も確かな方法です。

 

 

 

あなたへ届けたい想い

 

米麺を通じて知ってほしいこと

彩食美の米麺は、物語そのものです。
もりケロファームが育む無農薬・微生物栽培のお米、そして須原のせせらぎの郷が育む魚のゆりかご水田米。

 

異なる背景を持ちながらも、どちらも琵琶湖の恵みを受けた大地から育っています。ただし、魚のゆりかご水田米は「琵琶湖システム」として世界農業遺産に認定されていますが、もりケロファームは独自の挑戦を続ける農家であり、その営みは認定制度とは直接関係していません。

 

それでも両者に共通しているのは、自然と向き合い、手間ひまを惜しまず、安心できる米を届けたいという想いです。まずはその物語を知り、次に実際の食卓で彩食美の米麺を味わっていただきたいと思います。

 

 

 

FEATURE(特集)でさらに広がる彩食美の物語

季節の特集、農家の声、地域の催し、そして暮らしに寄り添うレシピ。
FEATUREページでは、米麺の背景にある地域や農家の取り組みをさらに深く知ることができます。

 

季節ごとの取り組みや、新しい挑戦に取り組む農家の声を聞くことで、彩食美の米麺がどのように生まれ、どんな人々に支えられているかが見えてきます。

 

さらに、食卓にすぐに取り入れられるレシピや、地域の催しの情報も発信し、暮らしの中で「彩食美」を感じられるヒントをお届けします。今日の一皿をもっと豊かにするきっかけを、FEATUREで見つけてください。

 

 

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